生前戒名を授かる「授戒会」
コロナ禍で中断しておりました授戒会を令和6年5月22日 大津 本寿院にて厳修いたしました。
今回は、ご夫婦での生前戒名をお授かりになりました
過去の授戒会は、東京本寿院のブログにて
その前の「三休の坊さんブログ」
授戒会とは、仏様の前で戒名を正式に授かる儀式の事を言います。本来は、生前のうちにこうして授戒会をされ戒名を授かるものですが、残念ながら生前のうちに授戒会を出来なかった方のために死後授けるようになったものです
授戒会の流れについて
まず、13時に集合 電車でお越しの方は、石山駅に12:30 お迎えにあがります。
今回戒名を授かる方は、自家用車でお見えになりましたので、早く到着したので、「石山寺」を参拝されたとお話しくださいました。
現在、NHK大河ドラマの主人公 紫式部の舞台となった場所でもありますので、すごく多くの方がお参りになられていたそうです。
当院は、石山寺より車で10分程の場所にあります。
まずは、13時からつちぼとけ教室が始まります。
せっかくの機会ですので、よろしければご一緒につちぼとけをお造りになりましょうとお声かけしたところご参加になりました。
つちぼとけとは、仏様を造る事であり、仏の教えが仏像です。ですから、仏教を学ぶうえで、仏像から入っていかれると非常によくわかります。
心のこもった仏様が出来ました。
皆さんが作り終えた後、授戒会にご参列いただきました。
授戒会厳修
授戒会とは、仏様の前で5つの戒律を誓うという儀式です。
1:殺すな 2:盗むな 3:うそつくな 4:みだらな異性関係を持たない 5:お酒を飲まない
この戒律を私から誓いますか?とお聞きします。「よく保つや否や?」
受者は、誓いますと宣言していただきます「よく保つ」
今回の方は、お酒を飲まない方でしたので問題ないかと存じますが、多くの方は5番のお酒を飲むなという戒律は守れないとお話しされます。
言っている私も飲んべーですので説得力がありません。そうです、戒律というのは、道徳的なルールや決まりというものではありません。
お酒を飲んで、ケンカをしたり嘘ついたり、心が乱れる事の無いように。
殺生戒も、人間だけでなく魚や牛 植物 お米もすべて命があります。
ですから、命を頂かないと生きていけない存在なのです。
戒律は、命を大切にして精進して歩んでいく。出来るだけ心にとどめて歩んでいきます。という心がけの意味です
そして、頭に剃刀をあてて剃髪します。(現在では、形式だけで実際に剃髪をしなくても構いません)
剃髪
読経
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