戒名がなくて困る5つの事についてお話いたします。
最近、戒名がないという方や、戒名なんていらないという方が増えています。
どうしてなのでしょうか?
その理由としては、
1:菩提寺がない、お寺との縁がない
2:戒名について意味がわからない
3:葬儀社も方が要らないと言われた
4:戒名はいらないという遺言だった
5:戒名料が高い。払いたくない。払えない。
など考えられます。
でも本当に戒名がなくても良いのでしょうか?
ちょっと昔であれば、葬儀には、必ず戒名がありました。
戒名のない葬儀というものは考えられなかったものです。
なぜならば、葬儀は、お経をあげるだけのものではなく、その時に授戒(戒律を授け、戒名を付けている)儀式が伴うものです。本来であれば、生前のうちに付けておかなければならない戒名ですが、縁がなくて戒名のない方は、救われないのだろうか?
いや!仏教はそんな狭い考えではありません。今からでも急いで戒名をお授けして、今からでも仏様に導いてもらおうと死後の戒名が一般的になりました。
戒名が必要ですよ!という内容は別のページを見ていただきたいのですが、逆の発想で「戒名を付けなかったときに困る5つの事について」具体的に考えてみたいと思います。
ユーチューブ動画で戒名を付けなくて困る5つの事についてお話ししています
1:何のために戒名を付けるのか?
成仏する=仏様になるという意味があります。仏様の世界である浄土に導かれ、仏様となるという意味があります。
亡くなったら、仏弟子として浄土に導かれる
2:お位牌が作れない
祈りの場所であり、手を合わせる対象物が位牌です。どこに向かって手を合わせるのでしょうか?写真?遺品?遺骨?
いや、魂の宿った位牌に手を合わせるのです
3:お盆がない
お盆には、ご先祖が浄土から帰ってきます。通常は、精霊棚をつくり、位牌を飾りお迎えします。中には、おがらを焚いて迎え火を灯します。また、盆踊りは、帰ってきた精霊と一緒に踊るのであり、お中元はお供え物です
そして、大文字は花火大会ではなく、精霊を見送る「送り火」ですね。
4:お墓に納骨できない
宗派を問わない霊園であれば問題ありませんが、お寺のお墓であれば、仏弟子にならないと納骨させないというお寺もあります。
お寺のお墓ですから、仏弟子として授戒して戒名を授かっている必要があります。
キリスト教や神道、新興宗教、創価学会であれば、戒名はありませんが、納骨できないケースも多くあります。
また、お寺の行事 彼岸会や盂蘭盆会には、合同で法要される場合がありますが、その時に塔婆を建てて、皆さんと一緒にご供養されます。戒名がないと塔婆も立てる事が出来ません。
5:皆さんの心がそろわない
49日・一周忌・3回忌・7回忌・13回忌と命日になると法事があり、皆さんは、先祖のお位牌に向けて手を合わせ、線香をたて、お花を手向け、法要が厳修されます。
その時に、戒名の書かれた位牌に向かって祈るのです。
お盆や、子供たちが実家に遊びに来た時に、まず、「まんまんちゃんあん」しておいでと、仏壇に手を合わせ、位牌に祈るのですね。
子供や孫やひ孫が法事に参加して、おじいちゃん「ありがとうという感謝の念を抱くのが法事」です。
決して、誕生日パーティのようなものではないのです。
戒名があり、位牌があるだけで、みんなが安心して手を合わせられるのではないでしょうか?
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